サイト導線を改善するメリット
サイト導線を改善する大きなメリットは、意図しない離脱率を下げ、コンバーション数を増加させられることです。ネット上には、さまざまな情報があふれており、ユーザーは次々と別のサイトに移っていきます。サイト導線が整っていなければ、ユーザーから見る価値のないサイトと判断されてしまい、コンバージョンにつながる可能性は低くなってしまうでしょう。
たとえ、競合他社より魅力的な商材を扱っていたとしても、サイトの導線が悪ければ、その価値がユーザーに伝わりにくくなってしまいます。つまり、導線が悪いということは、機会損失で取りこぼしが起きている状況にほかなりません。そのため、商材の魅力を適切に訴求し、コンバージョンを発生させるためには、サイト導線を改善することが必要です。
こんな状態ならサイト導線の改善が必要です
以下の状況に該当する場合、サイト導線を改善することでコンバージョン数が増加する可能性が高いです。
・流入数の割にコンバージョンが少ない
・トップページでの離脱が多い
・何クリックもしないと、たどり着けないページがある
流入数の割にコンバージョンが少ない
コンバージョン数は、以下の式で求められます。
・CV数(コンバージョン)=流入数÷100
サイトへの流入数が多い状況で、コンバージョンが少ない場合は、CVRが低いことになります。つまり、サイト導線が不適切な可能性が高いです。ただ、サイトへの流入が見込めているということは、サイトのCVRに原因があることが特定できているため、改善施策を打ちやすい状況といえるでしょう。
導線を改善することで、コンバージョンの増加に直結することが期待できます。
トップページでの直帰率が高い
トップページは、最も多く見られる部分であり、そのほかの詳細ページに遷移させるためのハブとしての役割があります。トップページで離脱するユーザーが多い場合は、他のページを見てもらえていない状況となっているため、商材の魅力をほとんど訴求できていません。参考までに、業界ごとの直帰率の目安は以下の通りです。
業界 |
直帰率の目安 |
金融 |
53.00% |
病院 |
54.96% |
医療機器・薬品 |
55.33% |
不動産 |
57.47% |
ソフトウェア |
60.76% |
フィットネス |
63.00% |
ITサービス |
64.21% |
コンサルティング |
67.49% |
あくまで目安となりますが、トップページの直帰率が上記よりも高ければ、改善の余地があるでしょう。たとえ、直帰率が目安より低かったとしても、改善することでよりコンバージョン数の増加が見込めます。
何クリックもしないと、たどり着けないページがある
知りたい情報にたどり着くまでに、必要な操作が多いほど、ユーザーの離脱率は上がります。トップページから何回もクリックしなければたどり着けないページが、ユーザーの目に止まることは基本的にありません。
普段から自社サイトに触れる機会が多い人であれば、サイトの構成が把握できているため、すぐに遷移できるでしょう。ただ、はじめて訪問するユーザーの場合、少しでも分かりづらい箇所があれば離脱してしまうかもしれません。
お悩み別サイト導線の具体的な改善方法
サイトの課題が見つかったら、具体的に改善施策に取り組むことが必要です。ここでは、コンバージョンを高めるという視点で、お悩み別に改善方法をご紹介します。
ケース①:トップページでの直帰率が高いとき
トップページでの直帰率が高い場合、FV(ファーストビュー)で離脱していることが考えられます。FVとは、サイトを開いたときに見える範囲です。コーポレートサイトであれば、このFVの時点でどんな会社であるか伝えられなければ、ユーザーが離脱する可能性が高まります。
単に、デザインだけでなく、キャッチコピーから検討することが大切です。また、サイト全体の視点では、以下を改善することも重要となります。
グローバルナビゲーションの設置
グローバルナビゲーションは、全ページの画面上部に表示されるメニューです。サービスや事例、お問い合わせといった主要なページへのリンクは、どこからでも遷移できるよう、グローバルナビゲーションでまとめておくと効果的です。
階層構造
ページ数が膨大なサイトになると、知りたい情報がどこにあるか探すだけでも一苦労です。そのため、すべてのページを階層構造で設計します。例えば、代表挨拶、経営理念、沿革、事業所一覧というページがそれぞれ存在する場合は、まず会社案内というページを作ります。
ケース②:コンバージョンページへの遷移が少ないとき
一定の流入数があるにもかかわらず、コンバージョンページへのアクセスが少ない場合、各種クリエイティブの調整が必要になります。例えば、トップページにお問い合わせページへ遷移させるためのボタンがあれば、そのテキストを変更することも方法の一つです。
リンクのテキストを「申し込みはこちら」から「1分で簡単にお申し込み」と変更するだけでも、クリック率は変わるでしょう。このように、ささいな違いでも、ユーザーの行動に大きな影響を与えるため、細部にもこだわることが大切です。
ケース③:フォームページでの離脱が多いとき
せっかくお問い合わせページに来ていても、フォームの入力項目が多すぎてユーザーが離脱しているケースもあります。少し興味があってお問い合わせページに来ても、膨大な入力項目が長く並んでいると、面倒になってあきらめてしまう可能性があるのです。
事業者からすれば、より詳細なリード情報を獲得するために、フォーム項目をつい増やしたくなってしまいます。しかし、最低限必要な項目のみに留めるほうが結果的に成果につながるケースもあるのです。
そのほかにも、以下のようにユーザーの工数をできる限り減らせるよう配慮することで、コンバージョン数の増加が期待できます。
・郵便番号が入力されると、住所を自動で入力する
・全角に統一しない
・入力例を記載する
・お問い合わせ完了までのステップを記載する
フォームの項目は、導線改善においても取り組みやすい部分ですので、ぜひ検討してください。
まとめ
導線が悪いサイトは、たとえれば穴の空いたバケツです。どれだけユーザーが流入したところで、コンバージョンが発生しづらい状況であるため、大きな機会損失につながってしまいます。
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