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2024/01/10

違いを理解し、効果を高める

コンテンツマーケティングとSEOの違いとは?基礎知識、目的など詳しく解説!

コンテンツマーケティングの導入を検討するにあたり、「コンテンツマーケティング=SEO」と誤解してしまうケースは少なくありません。両者には共通点があり、SEOはコンテンツマーケティングにおける集客のきっかけでもあるため、どうしても混同される傾向があります。

しかし、コンテンツマーケティングとSEOは、その「目的」に大きな違いがあります。
今回は、コンテンツマーケティングとSEOの違いについて詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

コンテンツマーケティングとSEOの主な違いとは?

ユーザーとの信頼関係を構築するための手法であるコンテンツマーケティングに対して、SEOはGoogleやYahoo!などの検索エンジンに特化した集客の手法です。これら両者の手法には、大きな違いはないと捉えられがちですが、コンテンツマーケティングは中長期的な「企業のブランディング」の手法として向いているため、短期的な集客の手法として選択してしまうと失敗する恐れがあります。あくまでもユーザーとの信頼関係を深めていくことが、コンテンツマーケティングの目的となりますので、短期的な成約率(コンバージョン率)を目的にすることは避けるべきです。

 

一方、SEOは総称である「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の通り、「検索結果の上位表示」を目指すことを目的とした、コンテンツを最適化する施策です。季節性やトレンドなどを視野に入れながら、特定の検索キーワードで検索エンジンに上位表示されることを1ヶ月から半年ほどの短期間で目指すのが一般的です。

 

しかし、コンテンツマーケティングにおいても「情報発信」は、検索エンジンのユーザーに向けて行うことが多いため、SEOは重要な役割を担っています。この検索エンジンのユーザーは、「すぐに購入したいユーザー」と「将来的な購入のための情報収集を行っているユーザー」に分かれます。コンテンツマーケティングでは後者のユーザー、つまり「将来的な購入のための情報収集を行っているユーザー」に対してリーチしていくのが相応しいでしょう。なぜなら、情報収集を目的として検索しているユーザーは、より価値のある情報を求めているため、発信したコンテンツに共感してくれた場合、「ファン」になってくれる可能性が高いからです。そのようなユーザーに対して定期的に価値あるコンテンツを発信し、信頼関係を構築していく先に「ブランディング」をはじめとするコンテンツマーケティングの成果が待っているのです。

 

「コンテンツマーケティング=SEO」と勘違いした場合の問題点

仮に適切なSEOによって検索エンジンのユーザーを獲得できたとします。しかし、そのユーザーは、一つのコンテンツに触れただけで、購入を決断するものでしょうか。もちろん、「すぐに購入したい」というユーザーも含まれますが、そのようなユーザーでも「一つ目のコンテンツで価値を感じたら他にも目を通していき、購買意欲を高めていく」というプロセスが一般的です。

 

そのため、SEOはあくまでもユーザーを獲得するためのきっかけに過ぎませんが、もしも「コンテンツマーケティング=SEO」と勘違いした場合は、次の2つが問題点となってしまいます。

 

コンテンツの内容が「集客を目的としたもの」ばかりになってしまう

先述の通り、コンテンツマーケティングの主な目的は「ユーザーとの信頼関係の構築」であるため、Webサイトにアクセスを集めるだけでは十分とは言えません。アクセスを集めるのはスタート地点であり、そこから新たなコンテンツによってアプローチしたり、ユーザーが興味を示しそうな別コンテンツへ誘導したりしながら、ユーザーの満足度(信頼度)を高めていくことが理想です。

しかし、コンテンツマーケティングとSEOを混同した場合、集客目的のコンテンツばかりが量産され、ユーザーが過剰なPRに耐えきれずに離脱してしまう可能性が高まります。そのような事態を避けるためには、たとえ「アクセスは多いのに成約数が向上しない」といった場合でも、コンテンツマーケティングの目的に従って、コンテンツの質を高めることを優先すべきでしょう。

 

検索エンジン以外からの集客を見込めなくなる可能性がある

コンテンツマーケティングとSEOを混同してしまうと、検索エンジンのアクセスだけに頼ることになり、検索エンジン以外のユーザーと繋がるチャンスを狭めてしまう可能性があります。近年は、TwitterやFacebook、Instagramといった拡散力の高いSNSのユーザーとも信頼関係を構築することによって、コンテンツマーケティングの効果を最大化できる可能性が高まります。なお、SNSごとにユーザーの特徴が異なりますので、自社のサービス(製品)にマッチするSNSを精査していく必要があります。

 

知っておきたいGoogle検索エンジンの動向

コンテンツマーケティングとSEOを混同してしまうと、先述のような問題が生じてしまう可能性が高まりますが、SEOがユーザーとの繋がりを持つためのきっかけであることには変わりはありません。そのため、日本国内で約7割以上のシェアを占めると言われるGoogle検索エンジンの動向を把握しておくことをおすすめします。

 

近年は、Googleのアルゴリズムと呼ばれる検索順位を決めるためのシステムが進化を遂げており、よりコンテンツの「質」が大きな影響を与えるようになりました。これは、Google社が「質の高いコンテンツによってユーザーの満足度を高めたい」という意図があるからです。

 

たとえば、検索結果の上位に、ユーザーの満足度を高められないコンテンツばかりが表示されてしまうと、「Googleで検索しても良い情報は得られない」というGoogleへのマイナスイメージに繋がる可能性もあります。それはGoogleとしても絶対に避けなければなりませんので、Googleはアルゴリズムの改良によって「ユーザーがより価値を感じられるコンテンツ」を上位表示させるのです。このような背景を踏まえれば、SEOは「ユーザーに価値を提供し、満足度を高められるコンテンツを発信すること」が本質であると考えられるでしょう。

 

当然、コンテンツマーケティングにおいても、ユーザーとの信頼関係を構築するための「価値のある情報提供」は必要不可欠であるため、SEOに力を注ぐことは決して無駄なことではありません。むしろコンテンツマーケティンの目的を踏まえて、SEOに取り組むことによって、効率的に「成約」や「ブランディング」に近づけることができるでしょう

 

まとめ

今回は、コンテンツマーケティングとSEOの違いについてご紹介しました。コンテンツマーケティングとSEOを混同してしまうと、集客を目的としたコンテンツばかりが量産されてしまったり、検索エンジン以外からの集客が見込めなくなったりする可能性があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

そのような事態を避けるためにも、事前に自社の目的を明確化した上で、適切な戦略を組むことが重要です。当社が提供する「コンテンツマネジメントサービス」では、20年以上かけて培ったBtoB企業販促における支援実績を活かし、Webマーケティングや営業現場の販促課題などをユーザー目線でヒアリングしながら、企画から制作までご提案いたします。

 

幅広いメディアの制作も一貫してお任せいただくことで、業務負担を軽減しつつ、効率的に成果へとつなげていくことが可能ですので、Webサイト制作、販促コンテンツの制作をご検討の際はお気軽にご相談ください。

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