サイト導線の設計はなぜ重要?
コーポレートサイトやオウンドメディアにおいて、ユーザーに適切な情報を訴求するためには、導線設計が非常に重要です。もし導線が整理されていなければ、たとえユーザーがサイトに訪れても、必要な情報を見つけることはできません。
ネット上には、数多くのウェブページが存在しています。ユーザーは膨大なページの中から自分に必要な情報を探す必要があるため、時間をかけて一つ一つのページを見てもらえない可能性があります。そこで、重要なのがサイト導線です。
サイトに訪れたユーザーは、そのページが自分にとって価値があるものか瞬時に判断します。もし、サイトの導線が不十分であれば、ユーザーは欲しい情報を瞬時に見つけることができません。その瞬間、ユーザーは「このサイトに自分に必要な情報はない」と判断してしまい、離脱につながってしまうのです。
言い換えれば、サイト導線を適切に設計することは、離脱率およびコンバージョン数を改善することを意味します。
サイト導線を意識した設計のポイント
サイト導線を設計するうえで重要なことは、ユーザーが知りたい情報をユーザーが見つけやすいように配置することです。その中で、特に意識したいポイントは、以下の4つです。
・誰がそのサイトを使うのか
・サイトに必要な情報を洗い出す
・適切な階層構造
・ナビゲーションの設置
誰がそのサイトを使うのか
サイト導線を設計する際に、最も重要なポイントは、ターゲットを明確にすることです。「サイトに訪れる人は誰なのか」「その商材のターゲットはどんな人なのか」について、具体的に掘り下げていきます。ここで大切なことは、都合のいい顧客像を作り上げないことです。
事業者の立場でターゲットを考えていると、自分たちにとって理想的な顧客像を考えてしまいます。ただ、実在しないターゲットに向けた導線を作り上げたところで、成果につながることはありません。またBtoBの領域においては、事業者の専門性が高まるあまりに、ユーザー視点を持つことに苦労するケースもあります。
そこで、おすすめしたいのが、これまでに取引した顧客をターゲットとして用いることです。想像するのとは異なりリアルな顧客情報を用意できるため、ターゲットをより明確に考えられます。
サイトに必要な情報を洗い出す
サイトのターゲットが明確になったら、次はどんな情報が必要であるかを洗い出します。ターゲット像があいまいだと、適切な情報を考えることができません。情報を検討する際は、カスタマージャーニーを用いることがおすすめです。
カスタマージャーニーとは、顧客の心理や行動を理解するために用いられるフレームワークです。購買にいたるまでの「認知」「興味関心」「比較」「購入」というプロセスごとに、顧客の思考や行動を想像し、どのような情報が求められるか検討します。
適切に導線が設計されているサイトは、ユーザーが検討する際に必要な情報をあらかじめ配置できている状況です。カスタマージャーニーを活用して、「お問い合わせにいたるまでにどんな情報が必要であるか」を明確にすることで、導線に沿ったコンテンツを用意することができるでしょう。
適切な階層構造
サイト内に記載する情報が決まった後は、各ページの階層構造を検討します。サイトの中には、さまざまな情報が記載されますが、それらが乱雑に配置されていると、ユーザーが知りたい情報を見つけるのは大変です。できるだけ関連性の高い情報同士をグルーピングしてあげることで、サイトの階層構造を作っていきます。
例えば、複数のサービスを展開している事業会社のサイトであれば、各サービスについて詳しく説明しているページが必要です。ただ、これらのページへのリンクをトップページに並べるだけでは、導線的には不十分でしょう。
例えば、「サービス案内」というページを作り、その中で各サービスを紹介しているページへとリンクをつなげてはいかがでしょうか。関連性の高い情報同士を適切にグルーピングすることで、ユーザーは知りたい情報に迷うことなく、たどり着けるようになります。
ナビゲーションの設置
インターネットにおけるナビゲーションとは、サイト内に存在する主要なページをひとまとめにしたリンクのことです。代表的なものには、「グローバルナビゲーション」という種類があります。多くのサイトでは、ページの最上部にトップページや会社概要、お問い合わせといった主要なページへのリンクが、メニューとして固定されています。これがグローバルナビゲーションです。
適切に設計したうえで、数値を確認しながら改善していく
サイトの導線が適切に設計されているかどうかは、数字をもとに判断しましょう。無料で利用できるGoogleアナリティクスであれば、「サイトにどれだけのユーザーが訪れているのか」「どれだけコンバージョンが発生しているか」など、サイト内のあらゆる数字を確認できます。
例えば「サイトの導線が適切か」について確認する際、いくつかの指標はありますが、まずは離脱率をチェックするのがおすすめです。コンバージョンまでに想定していた導線設計に対して、途中のページでの離脱率が高いのであれば、適宜修正を加える必要があります。
定期的にサイト内の数字を計測したうえで改善箇所を見つけることで、ユーザーにとって使いやすい導線に近づけることが期待できます。そのため、当初の導線設計を盲信するのではなく、常に改善を繰り返していく姿勢が大切です。
ただ、後から修正するからといって、はじめに雑な設計をしてはいけません。サイト構成に関わる部分は、後から修正するには大きなコストがかかるため、導線設計についてはあらかじめ注力しておくことをおすすめします。
まとめ
サイトの導線設計で最も大切なことは、徹底的なユーザー視点です。「誰がそのサイトを使うのか」「ユーザーはどんな情報を必要とするのか」「どうすれば情報をスムーズに見つけてもらえるのか」など、ユーザーにとって使いやすいサイトを作ることに注力しましょう。そうすることで、コンバージョンにつながる適切な導線へと近づいていきます。
ただ、BtoBにおいてはニッチな製品やサービスを扱う企業も多く、ユーザー視点で噛み砕くことが難しい場合もあるでしょう。
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BtoB商材は、事業者の専門性が高すぎるあまり、ユーザー視点を持ちづらい領域です。そのため、コンテンツ制作をアウトソースすることで、第三者目線で分かりやすい内容に仕上げられるメリットがあります。導線設計にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
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