2016/09/21
失敗しないWebリニューアル前編
Webリニューアル時の社内検討のコツ
MA(マーケティングオートメーション)、コンテンツマーケティング、インバウンドマーケティング・・・
BtoB企業販促において、これらの活動に注目が集まっていますが、まだその前の段階、「そもそもWebサイトが・・・」とお悩みの声を多く耳にします。
今回は、”BtoB 企業販促”の観点から、『Webサイト リニューアルのコツ』についてお話しします。
ノウハウ
2016/09/21
失敗しないWebリニューアル前編
MA(マーケティングオートメーション)、コンテンツマーケティング、インバウンドマーケティング・・・
BtoB企業販促において、これらの活動に注目が集まっていますが、まだその前の段階、「そもそもWebサイトが・・・」とお悩みの声を多く耳にします。
今回は、”BtoB 企業販促”の観点から、『Webサイト リニューアルのコツ』についてお話しします。
Webリニューアルを実施する際、いきなり「コンペだ!」と業者探しをする前に、まず自社内で検討すべきは
①目的を明確にする
②対象を見極める
③現状の課題(ボトルネック)を見極める
④改善(注力)すべき範囲を定める
という項目となります。
外部業者に提案依頼をするにしても、これらに関しては自社内でしっかり明確にしておく、コンセンサスをとっておかないと、「コストがかかりすぎではないのか、費用対効果はあるのか?」という疑問が生じたり、「実施はしたものの、まったく効果が出ない」など、後々トラブルにつながります。
Webリニューアル、となるとどうしても「デザイン」や「ユーザビリティ・動線の改善」といったことに目が向きがちですが、それは手段であって目的ではありません。
その前に、上記をしっかりと考えておくことが、なによりも大切なポイントなのです。
これについて、もっとも多くいただくご相談が「経年劣化したから」というものです。
「前にリニューアルしてからもう何年も経過して、いくらなんでもこのままでは…」というものです。
もう少し詳しくお聞きすると、
に大別され、時にはその両方、という事も少なくありません。
ただ、この段階でいきなり業者を呼んで見積を・・・というのは早計です。もう少し細かく、そして本質的な課題を見極める必要があります。
改めて、「そもそも、なにを目的にリニューアルするのでしょうか?」
BtoB販促におけるWebサイトの役割とは?
もちろん、最終的には「売上に貢献」する事が目的ではありますが、BtoCビジネスと違い、BtoBにおいてWebサイト上で売上が発生することは稀です。
受注・購入までの商談・検討期間も長く、また単価も高いため、詳細な対面説明(商談)を経る必要があり、それゆえに長く企業のコーポレートサイトは「とりあえず存在する」レベルで捉えられていました。
しかし、ここ数年で、市場環境が大きく変化して来ました。
1つはスマートデバイスの急激な普及です。
いまやサイトへのアクセスは半数以上がPCではなく、スマートフォンからの流入となりました。そのため、スマホ対応をしていないサイトはそれだけで「見にくく不親切」「時代遅れ、古くさい」という印象を与え、忙しい決裁権者への商談機会を失うだけでなく、採用面で若くてよい人財の獲得にまで影響を及ぼします。
2つめは、製品やサービス導入検討時の顧客側の意識の変化です。
かつては、とりあえず営業を呼んで相談、だったものが、いまやWebサイトでまず情報を収集して比較検討してから声がけ、と変わりました。そのため、Webが見つかりにくい、見た目にイケてない、見にくい、説明がよくわからない、という状況を放置すると、優良な見込み顧客からの問い合わせの機会を、みすみす逃してしまうことになるのです。
聞いたことがある方も多いと思いますが、Web制作会社のお決まりのセリフで「対象をペルソナ化しましょう」というものがあります。
対象をできるかぎり具体的に、年齢/性別/趣味/嗜好などプロフィールまで明確化しないと失敗しますよ、というものです。これは正しいのですが、BtoB向けの事業を行う企業の場合、なかなか1人に絞り込むのは非常に困難です。しかし、ここをぼんやりさせたままではリニューアルはうまくいきません。
その場合は、”今後、営業が新規に販売対象として特に注力したいクライアント層は?業界、業種、規模感は?”くらいで考えると、比較的絞り込みやすいでしょう。
また、直接販売の場合はエンドユーザー企業の意思決定層だけでよいですが、間接販売メインの場合などはパートナー向けに入口を別に設けたりする必要がある場合もあります。
「Webからの確度の高い問い合わせ(リード)を増やす」ことができていない、現状の課題(ボトルネック)は何でしょうか?
A)そもそもアクセス数が少ない
B)問い合わせの数が少ない
C)問い合わせはあるが、確度が低い
これらは一見同じように見えて、打ち手がまったく異なります。
A)そもそもアクセス数が少ない
→自然検索の順位が低い→SEO対策を見直し、スマホ対応を検討
→更新やコンテンツ追加の頻度が低い→運用体制や仕組みの見直し
B)問い合わせの数が少ない
→アクセス数は多い→離脱が多い?デザイン/動線/フォームの見直し
→アクセス数が少ない→Aに戻る
C)問い合わせはあるが、確度が低い
→説明が不足、わかりづらく誤解されている→コンテンツ自体の見直し
このように、課題=改善したいこと、をしっかりと見極めると、やるべきことが決まります。「とにかくリニューアルする」と大きなくくりでザックリさせずに、いま一歩踏み込んだ検討をオススメします。
デザインありき、で進めるのは間違い?
どうしても、見た目のインパクトが大きいため、デザインから検討したくなる気持ちはわかりますが、「見た目をなんとかする」のが本来の目的ではないはずです。あくまでもデザインは改善の一手段に過ぎませんし、デザインがいくら素晴らしくても、対象層向けでなく敬遠されたら無意味で、操作性が悪く離脱が相次げばリニューアルは失敗となります。
優良な問い合わせ(リード)を増やしたいのであれば、まずはそのための改善策を検討し、その後で対象者に合わせたサイトデザインを検討するのが正しい順序です。
課題が明らかとなったら、改善(注力)すべき範囲を決めましょう。予算が潤沢であればすべて改善したいところですが、現実的にはそうはいかないハズです。上記でいえばどこが特に改善したい点なのか、注力すべきなのかをよく見極めましょう。
ここまで社内で取り決め、コンセンサスが得られていれば、後は予算とスケジュールとの兼ね合いで、どこまでやる(できる)のかを決めればよいのです。
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